空と海が交わるとき


「…。」



一人になったベランダで、俺は頭を冷やす。




…最後アイツ何て言ってた?




『のんちゃんの事が好きならこそこそしないで付き合えばいいじゃん!』




って…




「ハァ…いつ俺が佐々木を好きだなんて言ったんだよ…。」




コッチの気も知らないで…




「ちーっす!」




ガラガラ、と陽気な声と共に司はベランダに出て来た。




「司、一応ここは俺ん家だぜ?何無断であがってんだよ?」



「だってどんだけインターホン押しても出ないんだぜ?多目にみろよ。」



ソウデスカ



俺は何も言わなかった。




「…莉子と何かあったのか?」





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