空と海が交わるとき
「えっ?」
図星をさされて、俺は一瞬動揺した。
「いやなんかさ、莉子に電話したら『今日は眠いから寝る』っつって…。まだ夕方だぜ!?寝るの早過ぎだろ。」
「アイツ嘘吐くの極限に下手だな。」
何かもっとレパートリー増やせよ
「どうせ湊絡みだろ?何があったんだよ?」
「俺が聞きてーよ。いきなり俺は佐々木が好きなんだから堂々と付き合えよ馬鹿!みたいな事言われてさ…。」
俺の言葉に司は目をパチクリさせる。
「お前が、佐々木を好き?」
「鈍感も考えもんだぜ本当。」
嫌でも思い知らされた
莉子の中の俺は、只の幼なじみでしかないんだ
「湊、佐々木と何かあったのか?」
「告られた。」