空と海が交わるとき
それから佐々木は帰って行った
佐々木の目が潤んでいるのに、気付かない振りをして…俺はドアを閉めたんだ
「そんなに気に病むなよ。お前がした事は正しいんだからさ。
佐々木も、ちゃんと分かってるって。」
司の言葉に少し心が楽になった気がした。
そう、仕方の無い事なんだ
俺はきっと、この先誰かを好きになる事は無い
「けどさ、莉子が佐々木との事知ってたなんて…。莉子の奴、佐々木が湊の部屋に入るの見たんじゃねぇの?」