空と海が交わるとき
「はぁ!?」司は大声を上げる。
「知らねーよ!ってか里奈って誰?」
「は?」
俺は司の言葉を疑った。
「何言ってんだよ。桂里奈だよ。昔4人で遊んだだろ?」
司はこぎながら首を傾げる。
「4人?計以外の4人?」
「そうだよ。寧ろ計より幼なじみって感じだな。
ホラ、金髪で、莉子に少し似てる…。」
俺がどれだけ説明しても、司は首を傾げたままだった。
…コイツが覚えてないなんて
どうなってるんだ?
心に何かが引っかかった気がした。