-短編- 生まれ変わっても… また。
事故
―沙結side―
いつもと同じ、学校から家までの帰り道。
薄暗い空の下をゆっくりと歩く。
「ねえ、今日の部活さぁー…」
早足で通り過ぎて行く部活帰りの生徒の背中が輝いて見える。
だんだん部活帰りの生徒が増えて来て、あたしは思わずいつもと違う道を進んだ。
あんなに輝いている人の中に、一人だけちっぽけな自分がいるのが恥ずかしくて…。