-短編- 生まれ変わっても… また。
だんだん顔が近付いて来て…
あたしはギュッと目を瞑った。
きっとあたしの顔が真っ赤だったんだろう。
男の子は、吹き出して思い切り笑い始めた。
「冗談冗談!! 俺、女の子にすぐ手を出すような奴じゃないから!!」
「え…あっ…!? か…からかったの!?」
「さぁね? …君みたいな子、久し振りに見た。…そっくりだ」
「は…? 誰にそっく―…」
「君、名前は?」
あたしの話を遮り、男の子は優しく笑った。