チェリーガール
「バレンタインの時に、マフラー編んでくれたの涙が出るほど嬉しかった。一生、大切にするよ。大好きな子が編んでくれたやつだから」


そう語る碧様の目は潤んでいた。


私のハートはポワッと温かくなった。


私、もらい泣きしそう。


というか、もうすでに泣いてる。


片目から涙がポロリ。


私も香水を大切にするからね、碧様!


もう、そんな碧様にメロメロ。


溶けちゃいそう♡


夢心地だ~♡


「あれを家の家宝にするよ」


あれを!?


あんな汚いボロのマフラーを!?


なんてイイ人なんだろー!!!


もう大大大好き♡


「ところで、まだ返事を聞いてなかったね」


「返事って何の?」


「『彼女になってくれたら許す』」


「あ……」


「もしかして、嫌?」


「そんなっ!!」


嫌じゃないよー!!


喜んで彼女になるっ!!


「もち彼女になる」


「そうか。良い返事を聞けてよかったよ」


きゃ~♡

やった~♪

念願の碧様の彼女になれた~!!


私たち、両想いだったんだ!!!


超超超しゃーわせ♡


幸せ過ぎてこわいくらい。


こうして、私は碧様の彼女として合格した。


大学に受かるより嬉しかったりするっ!!

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