チェリーガール
こんなこと、するんじゃなかった……。


してはいけないことだったんだ……。


なんで家まで来ちゃったんだろ……。


今更、後悔しても後悔先に立たずで遅い。


あー、涙が溢れてきた……。






電信柱にくっついて碧様が来るのを待っていた。


なんて言われるんだろう?


『僕につきまとわないでくれないか?』


これくらいなら、まだマシ。


『このストーカー女!! 気持ち悪いんだよっ!! 警察に知らせるぞっ!!』


なーんて怒鳴られたら……私……立ち直れない……。


うう……涙が……。


涙がこぼれそう……。


が、しかし!!






碧様は、目の前を華麗にスルー。


え!?


気付いてない!?


どこに行くんだろう?


気になるんですけど?
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