金髪と野球


どうしよ、制服に血はつけたくねーし、走って逃げるにしてもこの女がいるし。んー、困ったもんだ。


「なんか言えや!!恐くて何もいえねーのかよ。」


本当にうっせぇな

「でもよ。こいつがあの族潰しで有名な神崎怜だったらどうすんだよ。」

「ばーか、こいつらの話聞いてたのか?この子は野球少年だよ」

「お前頭いいなぁー、だから急に強気になったのか」

「はっはっはっ、まあな!」

あー、こいつらばかだ。


「おい、ばかどもが盛り上がってるうちに行くぞ」


「え?行くってどこに行くんですか?」

こいつもばかの仲間入りー。
はいおめでとう。と心の中で祝いながら学校に向かった。


< 5 / 10 >

この作品をシェア

pagetop