王子達と甘い恋
『ちょっと!
走るの速いって。
ゆっくり歩こうよ。』
さっきは
胡桃やっぱり速いね。
なんて言った人と同一人物とは思えない。
「だーめ。」
頑張って提案してみるも
即答されてしまったりする。
『良いじゃん。
クラス分けの表なんてさ、
速く見なくても。』
結果は
速く行っても、遅く行っても
一緒なんだから。
「それじゃあ、ダメなの!」
『何がダメなの?』
「雰囲気が欲しいの。雰囲気が!!」
ん?
今、気付いたよ。
未来って
バカ
だよね。
「ちょっと待って!!
今、私のこと侮辱したよね?
絶対に心の中でおもったよね?」