王子達と甘い恋
「あーぁ。
俺、胡桃ちゃんの隣の席になりたかったのにな。」
なんて、呟いているのか。言っているのか。
「まぁ、隣は聡だから良いっか。」
そう言って、ん?やっぱり呟いているのか?
まぁ、帰っていった。
うるさいヤツが帰って行くと、やっぱり睡魔が戻ってくる。
でも
そろそろ先生が来るから、寝るのは止めておこう。
しかし……。
周りの人は、ほとんどいるのに
私の隣の人はいないな。
まさか、入学当日から遅刻とかありえないよね?
ないでしょ。そんなの。
この私でさえ、こんなに急いで来たっていうのに。