王子達と甘い恋
バチっと目が合ってしまった。
どうしよう……?
このまま
ジッとしてるのも変だし、だからって目を逸らすのも変だからな……。
『隣、よろしくね。』
一番無難だ。と思ってそう言った。
「…あ。よろしく。」
不良でも、悪い人でもない。
女子の視線を一度に集めて、離さない。
目立つ銀髪の彼は、そう言い放った。
太陽の光が彼の銀髪に当たると、普通でも十分以上に綺麗な彼の髪はもっと綺麗な輝きを放ってくる。
『綺麗な髪。』
その興奮を抑えられなかったのか、私は気づかないうちに、そう呟いてしまっていた。