王子達と甘い恋





くるっと顔を銀野くんの方に向ければ、眉を潜める彼がいた


『大丈夫だから。』



それだけ言って、また視線を戻そうとすれば後ろに引っ張られる強い感覚に襲われた。


痛いぐらいの力。


顔立ちや、見た目からは考えられない強い力


一応男女の差を考えて欲しい。



「こっち向けって言ってるだろ。」


強制的に眉を潜めて、尚且つ不機嫌な銀野くんと目が合う



『ごめんなさい。』


怖くてそう答えるしか無かった



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