王子達と甘い恋
「胡桃ちゃん、本当にごめん。」
ぺこり。という効果音つきで謝る彼に、罪悪感が私につきまとう
(私だって……悪いのに)
『谷田くん、頭あげてよ。私こそ谷田くんを傷つけたんだから……。』
こんな言葉を言うことさえも大変だった、私
言えたのは、誰のお陰でもない、銀野くんで……
「本当?俺、あんなに酷いこと言っちゃったんだよ。」
『私もそれは一緒だから。』
そう言えば、にこりと笑う谷田くんに謝って良かったと思った