粉雪の舞う夜
「だめだからね!
せっかく、早紀が初めて気になった人なんだから、諦めちゃだめよ!」
珍しく真剣な顔の美幸。
美幸は、美幸なりに心配してくれてたんだと思う。
何に対しても興味を示さない私が、初めて興味を示したから美幸は応援してくれようとしてる。
そう思ったら、私も頑張らないとと思えてきた。
「そ…うだね…」
「そうよ!で、だれよぉ?」
「あっ、それが名前聞いてなくて。
ほら、入口の一番隅に座ってた人」
改めて気づいた、私、彼の名前知らないし。
どうにか分かってもらうため美幸に説明するけど、美幸はわからないらしくて、修平君に聞いてみることにした。
「一番隅にいた奴?」
「うん」
修平君も、さっきまでの風景を思い出そうとしていた。
「どんな奴か、言ってみて?」
と、聞かれたから私は思い出せるだけを言う。
「えっと、癖のある黒髪で白いパーカー着てて、それで……、可愛い感じの人」
「………黒髪、パーカー……」
修平君は、顎を指でさすりながら眉を歪めた。
どうしたんだろうと思い、私と美幸は首を傾げる。
「で、誰かわかった?」
私の代わりに美幸がきいてくれた。
せっかく、早紀が初めて気になった人なんだから、諦めちゃだめよ!」
珍しく真剣な顔の美幸。
美幸は、美幸なりに心配してくれてたんだと思う。
何に対しても興味を示さない私が、初めて興味を示したから美幸は応援してくれようとしてる。
そう思ったら、私も頑張らないとと思えてきた。
「そ…うだね…」
「そうよ!で、だれよぉ?」
「あっ、それが名前聞いてなくて。
ほら、入口の一番隅に座ってた人」
改めて気づいた、私、彼の名前知らないし。
どうにか分かってもらうため美幸に説明するけど、美幸はわからないらしくて、修平君に聞いてみることにした。
「一番隅にいた奴?」
「うん」
修平君も、さっきまでの風景を思い出そうとしていた。
「どんな奴か、言ってみて?」
と、聞かれたから私は思い出せるだけを言う。
「えっと、癖のある黒髪で白いパーカー着てて、それで……、可愛い感じの人」
「………黒髪、パーカー……」
修平君は、顎を指でさすりながら眉を歪めた。
どうしたんだろうと思い、私と美幸は首を傾げる。
「で、誰かわかった?」
私の代わりに美幸がきいてくれた。