粉雪の舞う夜
でも、よくよく考えたら生きていない人なんて、私の知り合いでいるはずないよね……。
でも、正典さんは言った。
「…私に、逢いに?」
確かに、そう言ったよね?聞き間違いではないはず。
その証拠に彼は、コクンと頷いて私の冷え切った手を握り締めてきた。
あっ、幽霊でも触れるんだぁ。
なんて、呑気に繋がれた手を見つめる。
「ずっと、逢いたかったんだ。
……でもね、俺はこの世の者じゃないから君に、逢うことは許されなかった」
握られた手が、微かに震えてる。
「でもね、約束したから」
「……約束?」
「そう、約束したんだ。
君と……正確には、前の君と。
必ず、逢いに行くからって」
彼は今にも泣きそうなくらい顔を歪めて、必死に涙が流れないように耐えているようだった。
「……前の私ですか?」
それって、どうゆうこと?
前の私って?
私が、困っているのを表情で読み取ったのか、彼は言葉を続けた。
でも、正典さんは言った。
「…私に、逢いに?」
確かに、そう言ったよね?聞き間違いではないはず。
その証拠に彼は、コクンと頷いて私の冷え切った手を握り締めてきた。
あっ、幽霊でも触れるんだぁ。
なんて、呑気に繋がれた手を見つめる。
「ずっと、逢いたかったんだ。
……でもね、俺はこの世の者じゃないから君に、逢うことは許されなかった」
握られた手が、微かに震えてる。
「でもね、約束したから」
「……約束?」
「そう、約束したんだ。
君と……正確には、前の君と。
必ず、逢いに行くからって」
彼は今にも泣きそうなくらい顔を歪めて、必死に涙が流れないように耐えているようだった。
「……前の私ですか?」
それって、どうゆうこと?
前の私って?
私が、困っているのを表情で読み取ったのか、彼は言葉を続けた。