粉雪の舞う夜
「って、言ってたなぁ?
でも何であんな迷信みたいな事、私に言ったんだろう?」
雪が降りそうな空を見たら思い出した、昔のお婆ちゃんとの会話。
子供だった私は奇跡がなんなのかわからないのに、ワクワクしながら聞いてたっけ?
でも、今は……奇跡なんて、ないと思ってる。
何故かわからないけど、私は奇跡とか運命とかメルヘンチックものを、どこか胡散臭く思ってる。
ようは冷めた人間……だと友達は言ってた。
「…んなこと言われてもねぇ〜」
そんな、非現実的な事信じれるわけないじゃん?
みんな、夢なんて見ちゃダメだよ?
現実見なきゃ世の中やってけないって………。
「って、いかんいかん!
親父臭い事言ってる」
「あんた、さっきからブツブツ何言ってんの?」
「――どわぁ!」
「どわぁ!って、おっさんか、あんたは?」
「びっくりしたぁ!
……って、なんだ美幸か」
突然背後から、にょきっと幽霊のように現れた友達の美幸に驚いた。
ドクドクと飛び跳ねている胸辺りを押さえながら、美幸を睨んでやった。
「驚かせないでよ?」
「早紀が、勝手に驚いたんでしょ?あってか、今日夜、暇?」
でも何であんな迷信みたいな事、私に言ったんだろう?」
雪が降りそうな空を見たら思い出した、昔のお婆ちゃんとの会話。
子供だった私は奇跡がなんなのかわからないのに、ワクワクしながら聞いてたっけ?
でも、今は……奇跡なんて、ないと思ってる。
何故かわからないけど、私は奇跡とか運命とかメルヘンチックものを、どこか胡散臭く思ってる。
ようは冷めた人間……だと友達は言ってた。
「…んなこと言われてもねぇ〜」
そんな、非現実的な事信じれるわけないじゃん?
みんな、夢なんて見ちゃダメだよ?
現実見なきゃ世の中やってけないって………。
「って、いかんいかん!
親父臭い事言ってる」
「あんた、さっきからブツブツ何言ってんの?」
「――どわぁ!」
「どわぁ!って、おっさんか、あんたは?」
「びっくりしたぁ!
……って、なんだ美幸か」
突然背後から、にょきっと幽霊のように現れた友達の美幸に驚いた。
ドクドクと飛び跳ねている胸辺りを押さえながら、美幸を睨んでやった。
「驚かせないでよ?」
「早紀が、勝手に驚いたんでしょ?あってか、今日夜、暇?」