粉雪の舞う夜
勝手に…って発言に、ムカついたから言い返してやろうとしたのに、急に話を変えられて唖然とする私。


ボケーッとしてる私に美幸は、なおも同じ事を聞いてくる。


「だから、今日学校終わったら暇かって聞いてんのよ?」


あぁ、予定を聞いてんのね?


「…あ、うん。
まぁ、予定はないけど、ひ」

「そっ?じゃ、付き合え!」


って、強引だなーあんた。


「いや、あの美幸さーん。私、暇だとはいっ」


「予定ないならいいじゃん!はい、決定!」


「……。私に、拒否権はないんすか?」


「ない!」


はぁ、んなハッキリと首を縦に振らなくてもさぁー。

私は、拒否権がないとわかるとガクッと肩を下ろした。


いつもこうだ、美幸は私の予定がないと知ると強引に事を進める。


まぁ、今に始まったことじゃないから慣れたといえば慣れたけど。


「んじゃ、また後でね!」

話ているうちに、いつの間にか学校についていた私達は門の前で別れた。


私と美幸は、クラスが違うからね。


それでも、仲が良いのは昔からの幼馴染みだからです。


私は美幸に手を振って見送ると、自分の教室に向かった。
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