粉雪の舞う夜
教室に入ると、そこはバーゲンセール中でした!ってか?


おいおい、いくら明日から冬休みだからって何なんだ、この賑やかな教室は?


ここは、女子高なだけあって見渡せば女、女、女の花園なわけで………。


つまり、煩いわけで……。

もやは、学校であることすら忘れる勢いだ。


「宝塚みたいに、清楚な感じはないな……」


とか、思いながら私は自分の席についた。


席に座って周りの人を観察していると、もっぱら皆の話題はクリスマスについてだった。


彼氏と何処に行くんだぁ!
とか、プレゼントがぁー!とか、さ。


でも、皆さんよくクリスマスなだけで、そこまで盛り上がれるわね……。


まぁ、私には関係ないけど……。


暫く聞き耳をたてていたら担任が『体育館にいくぞ!』と、呼びかけてきた。


他のクラスメートたちに混ざって、私も寒いなか廊下を歩く。


あ〜、今から校長の長い話が始まるのか……。


はぁ、嫌だのぉ。


こんな寒いとこで、おっさんの話聞くより家のコタツで熱いお茶とミカンを食べながら、のんびりしたいもんだ。


あ〜、さらにじじくさくなっていくよ、私。


適当に、話を聞いて解散していく。
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