君の笑顔をもう一度
次の朝
「え!?櫂今起きたんですか!!」
ただいま櫂の家の玄関です。
「そうなのよ、ごめんね未琴ちゃん」
うそ・・・。
初日から遅刻。
昨日あんなに楽しみにしてたのに
遅刻なんて・・・・。
そう一人落ち込んでいると、
櫂が頭をくしゃくしゃとした。
「大丈夫まだ間に合うだろ」
うん
まぁそうだけどさ。
櫂の天然な発想にあきれながらも
私はしぶしぶ玄関を出た。
「よっしゃ行くか!!」
「え・・・・ちょっと待って行くって
これで??」
あたしの目の前にあるのは
自転車。
だって車でだって間に合わないかもしれ
ないのに??
まさか・・・・・。
「キャー!!落ちる!!ぶつかる!!」
案の序無理やり自転車に乗せられました。
櫂ったらものすごいスピードで走ってる、
車より早いんだもん。
あっ!!学校だ
長い坂を下りてるときれいな校舎が見え
た。
「すごいこれなら間に合うかも」
以外に登校時間まであと10分ある。
「だろ~」
すると、櫂はなぜか自慢げに言ってきた。
いやいやそこ自慢するところじゃ
ないでしょ。