君の笑顔をもう一度


 鼻を押さえながら私に聞いてきた。

 ・・・・鼻血上向いてたほうがいいのに。

 「うん。今日は泊まるつもりだよ?」

 
 「「「「なっ!!」」」」

 クラス中の皆が反応した。

 あたしなんかまずい事言ったかな?

 「そ、それってやっぱり・・・・・・・
  付き合ってるって事ですか?」

 ・・・・・もしかしてこの人櫂の事好きな
 のかな?

 男子だけど。

 「んじゃあ櫂待たせてるから行くね」

 さっさと退散しよう。

 第一、櫂の彼女な訳ないじゃない。

 亜理紗とゆう子がいるのに。

 少し早足で昇降口にいる櫂の所にいた。

 「ごめ~ん!!遅くなった」

 櫂は鼻歌を歌いながらこちらを振り向いた。

 「お、来たな。んじゃ行くか」

 自転車置き場に行く。

 「・・・・あたし自転車じゃないよ??」

 今日は遅刻しそうになって凛に乗せても
 らったんだっけ?

 「何言ってんの?ほら、ここ空いてる」

 櫂はぽんぽんと自転車の後ろをたたいた。

 ・・・・正直ありがたいんだけどここ乗る
 とお尻痛くならない?

 スマートになるかな?

 「んじゃ乗る」

 しゃあない我慢!!

 
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