君の笑顔をもう一度



 「ありがとな、少し落ち着けた」
 
 少し落ち着けたって・・・まだあんなに震
 えてたのに。

 「うん・・・・じゃあ、あたしがスタミナ
  料理作ってあげるよ!!」


 「スタミナ料理って・・・・なんか違くな
  いか」

 それでも櫂に笑顔が戻るなら、私何でもす
 る。

 

 「櫂のお母さん、キッチン借りていいです
  か?」

 櫂のお母さんから了解を得て早速料理を
 作る事にした。

 

 「ジャジャン~出来ました」

 
 テーブルには櫂の好物がずっしり。

 「すごい作ったな」

 「まぁまぁ・・・・食べようよ」

 箸を渡し、手を合わせた。

 「「「いただきま・・・・・」」」

  ~♪ ~♪ ~♪

 私の携帯が鳴った。

 ??

 誰だろ?

 ピッ

 通話ボタンを押し耳をあてる。


 「もしもし?」

 
 『あっ未琴様ですか?桐島です』

 桐島さん!?


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