君の笑顔をもう一度
私は急いで部屋を出る。
『実はお嬢様の婚約相手が日本の方で近
いうち日本に行く事になったんです』
亜理紗が日本に来る!?
「それって会えたり出来るんですか?」
『無理なんです・・・・警備がとても厳
重で』
厳重・・・・。
「分かりました。じゃあ日にちが確定し
たら教えてください」
ピッ
そう告げケータイを切った。
警備が厳重なくらいで諦められないわよ
ね。
大事な親友のため、あたしは何でもやっ
ちゃいます。
櫂たちのいる部屋に戻る。
「櫂!!」
「おう?」
櫂は不思議そうな顔をした。
ニコッと笑う。
「あたしが絶対あなた達二人を会わせて
あげる」