君の笑顔をもう一度


 ―それから一週間が経った


 「櫂早く!!」

 亜理紗が帰ってくるとゆう情報が入った
 から櫂と空港に来た。

 「・・・・不思議だね」

 辺りを見回す。

 「未琴?」

 景色は前と変わらない、何が変わってし
 まったんだろう。

 「ついこの間、ここで亜理紗を見送った
  ばかりなのに・・・・」

 「未琴・・・・」


 ハッ

 今こんな事言ったら・・・・。

 櫂を見る。

 「なーに、しょげてんだよ。お前が励ま
  してくれたから俺はここに来れたんだ」

 なっ

 と顔を覗き込む。

 「うん」

 なんか、櫂大人になったな。

 「そのでかいのなんだ?」

 「いいから」

 そう言うと不思議そうな顔をした。

 「ほら、行くぞ」

 二人で走りだした。

 亜理紗の元に・・・・。

 私と櫂は二手に分かれ、見つけたら連絡
 する事にした。
 
 私は多くの人込みの中から、亜理紗を見
 つけた。

 「亜理紗!!」

 手を伸ばし亜理紗に近づく。

 「誰だお前は」

 黒いスーツを身にまとった男があたしと
 亜理紗の間に入る。

 「亜理紗!!亜理紗!!」

 何度呼んでも亜理紗はこちらを振り向こ
 うとしない。

 「亜理紗・・・?」

 どうしたの?

 

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