君の笑顔をもう一度


 こんな事もあろうかと、竹刀を持って
 来たんだよね。

 「小娘だからって手加減はしない」

 そう言って男の一人が私に向かって走
 ってきた。

 「未琴いいか・・・ら」

 「いいから」

 櫂を私の後ろにし、走り出す。

 タンッ タッ タンッ

 
 バタ バタ

 
 大きな男達が皆倒れた。

 「何だあの子」

 「すごーい!!」

 「プロ?」

 
 「・・・・こんなガードが弱くて大丈夫
  なの?」

 まっ

 あたしにかかればこんなの朝飯前だけど
 ね。

 なんちって♪

 スタスタ

 黙りながら亜理紗の元へ向かう。




 バチンッ


 

 亜理紗の頬を叩く音が空港に響いた。

 
 「甘えんのもいい加減にしなさいよ!!」

 大きく怒鳴りつける。

 グイッ

 腕を強く引っ張られた。



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