君の笑顔をもう一度


 「い・・・・今なんと」

 聞き覚えのある声・・・・。

 ゲッ!!

 「今、お婿さんに欲しいって言った??」

 「親父・・・・」
 
 先に口を開いたのは凛だった。

  
 ・・・・なんでいるの~

 「パパ・・・・どうしてここに?」

 いるはずのないパパにママも呆然。

 「パパ・・・・私・・・ごめんなさい!!」

 「・・・しらな~い」

 ・・・・。

 子供か!!

 ママの話を聞こうとしないパパ。

 「私には・・・パパしか居ないの!!」

 ・・・・・どっかのラブストーリー?

 「ママ・・・・・」

 
 ギュ~ッ

 
 はい、ハッピーエンド。

 

 短い痴話げんかだ。

 

 「・・・ってか何でいるの!?」

 意味わかんない。

 そう言うと二人は顔を見合わせて笑った。

 何?

 「やだ、本当に可愛い♪」

 「隠しておくのもあれだな」

 さっきから何なの?

 「どうだった?私達の名演技」

 「・・・ハァ?」

 意味不明


 「だ~か~ら嘘よ♪」

 嘘・・・?

 もしかして

 「最初からパパ居たの?」

 「「うん」」

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