君の笑顔をもう一度


 う、う~んと何から言えば。

 「プッ・・・・本当に抜けてるな」

 へ?

 え?なにどうして笑ってるの??

 「嘘だよ♪これから少しずつ知れれば
  いいし」

 な、騙された~!!

 ――ドンッ

 「うわぁ!!」

 大きい石に足をぶつけた。

 こ、転ぶ!!

 「おっと」

 転びそうなったあたしの腕を片手で引
 っ張った。

 「ありがとう・・・」

 「本当にドジだな」

 なっ・・・また?

 ――ギュッ

 え?

 「また転ぶと怪我するだろ?手・・・・
  嫌だったら離してもいいから」

 強く握った手。

 顔を背けたけど赤い顔してた。

 どちらかと言うと強気な時雨君。

 時雨君・・・・・。

 優しいんだね?

 「このままでいいよ」

 時雨君の顔の前で優しく微笑み握ってい
 た手の力を強くした。

 「お、おう」

 

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