君の笑顔をもう一度


 不思議な子だなぁ~

 「あっ、ここです」

 やっと教室の前まで来た。

 「ありがとうございます」

 深々とお礼をすると一組の教室に入っ
 て行ってしまった。



 ――カラン

 
 「あっなんか落ち・・・・」

 カバンに付けていたキーホルダーが落
 ちてしまったから拾ったんだけど・・・・。

 「隼人!!」

 その女の子は隼人君を見ると抱きつい
 ていった。




 「「「「「え!?」」」」」


 回りが唖然と見る。

 「え・・・・伊夜?」

 
 いよ?

 隼人君も突然の事にびっくりしたるみたい。

 知り合いかな?
 

 「会いたかった・・・」


 そう涙ぐんで言った。

 「お前っどうやってここに・・・」

 「あの人に案内してもらったの」

 そう言って私を指差した。

 「・・・姫野さんに?」

 隼人君が私を見た。

 普段はさん付けなんだね。

 「あ、あの棗くんの知り合いだったん
  ですね・・・・。あとこれ落としま
  したよ?」

 さっき落としたストラップを渡した。
 
 「・・・ありがとうございます」

 礼儀正しいのかまた深々とお辞儀をした。
 



 
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