君の笑顔をもう一度


 ――ガラッ

 「隼人くん?」

 ドアから顔を出すように覗き込む。

 「おー来たか」

 あれ?

 時雨君?

ベットから上半身だけを起こした時雨君が
 手をひらひらさせてこっちに手を振る。

 「もう、大丈夫なの?」

 さっきまであんなに苦しそうだったのに・・・・。

 「おう、お前のおかげだ。ありがとな」

 良かった・・・・。

 時雨君元気になって。

 「あー・・・それで話なんだけど」

 隼人君がコホンッと咳をした。

 「うちに来てくれないか・・・?紹介しろ
  ってうるさくて」

 へ?

 紹介するって誰に

 「ま、まさかお前ら付き合ってんのか!?」
 
 隼人君の言葉に反応する時雨君。

 突然の事であたしも頭が回らない。

 「いやー実はさ・・・今日から家に伊夜が
  住む事になったんだけど、実は明日伊夜
  の誕生日なんだ」

 え?

 伊夜ちゃんって隼人君の何なんだろう。

 と、友達だもんね・・・・そ、そりゃあ気に
 なるよ。

 そう自分に言い聞かせた。

 「二人とも来れるか?」

 「何だよ~それならそうと言えよなっ、誤解
  しちまったじゃねぇか」

 それって誕生日会やるってことなんだよね?
 
 「私は平気だよ?」

 特に用事なんて無かったし。

 「はい、はーい!!俺も行く」

 時雨君が元気良く声をあげた。

 「よしっ。決まりだな」



 明日は隼人くん家で誕生日会です!!
 




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