君の笑顔をもう一度
初恋と帰郷
次の日―
ピーンポーン
家のチャイムが鳴った。
「はーい」
急いで玄関へと足を運ばせる。
「おーすっ」
ドアを開けると時雨君が立っていた。
「わぁ~可愛い!!」
時雨君を見て真っ先に出たのはなぜか
この言葉だった。
「か、かわいいって言うな」
時雨君は今の言葉で少し不機嫌に。
「でも、時雨君ってすごいオシャレさ
んなんだね」
いつも制服をかっこよく着こなしてるけど
私服もかっこいい。
だけど可愛く見えるのは顔のせいかな?
カラフルなTシャツに緑色で膝より上丈の
オーバーオール。
「・・・まぁ俺は基本的にショッピングが
好きだからな」
へぇ・・・・。
「っーかお前のほうが可愛いっーの」
時雨君が口を尖らせた。
そ、そうかなぁ?
「えーイチャついてるとこ悪いんだけどそ
ろそろ行くぞ?」
後ろから櫂と亜理紗が出てきた。
「いちゃついてなんか無いよ!!」
凛も後ろで呆れ顔をしている。
「もぉ~・・・・行こう!!」
亜理紗の手を引きさっさと歩いた。
「「「で、でか~い」」」
あたしと亜理紗、櫂は隼人君のうちの大き
さに驚いていた。
「本当いつ見てもでかいな」
時雨君は来たことあるって言ってたもん
ね。
凛は興味なさそう。
驚きもしません・・・・。