君の笑顔をもう一度

 「こんなもん食えるかよ・・・・何?
  あんた人殺したいわけ?」

 凛!!

 さすがに言いすぎ!!


 ――ガシャッ


 そう大きい音を立てるとケーキが粉
 のように崩れた。 

 「・・・・今ガシャっていったぞ」

 一同唖然。

 「あ、あたし作ってあげるよ。誕生
  日ケーキ」

 何にもプレゼントもって来れなかったし。

 「本当!!お願いする!!」

 伊夜ちゃんも賛成してくれた。

 「あたし皿洗ってあげるよ」

 亜理紗も手伝ってくれることになった。


 ――ジャァ

 さらに水を流す。
 
 「ん?」

 なんかなかなか流れないぞ?

 「み、未琴ちゃん・・・・石のように
  くっついてるんだけど」

 あ、危ない・・・凛が気づかなかったら
 永遠と寝込むことになってたぞ。

 「いや、悪い・・・・俺こんなの作ってん
  の知らなくて」

 隼人君が声をかけてきた。

 「あ、うんいいよ・・・・もし食べてても
  慰謝料くらいはらってもらえれば済むと
  思うから」

 にっこり笑った。

 「恐い事言うな・・・・」

 

 ――チンッ



 レンジの音が鳴った。

 「あっ鳴った!!」

 ケーキが出来た!!

 レンジを開けるとチョコの甘いにおいが
 漂った。

 「お~ケーキの匂いがする」
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