君の笑顔をもう一度

 櫂が反応する。

 うん・・・・ケーキだから。

 
 「よしっ!!食べようか」

 パクッ

 うんいけるな。


 「うめぇ~!!!」

 櫂と時雨君が顔をキラキラさせて言った。

 「未琴ちゃんて料理出来るんだ!!」

 ありがとうです。

 「・・・・騒ぐこともねぇだろ」

 うんまぁ凛は食べなれてるしね。
 
 あたしが気になるのは隼人君なんだけ
 ど・・・・。

 「へぇ~お前ケーキも作れるんだなっ」

 よ、良かった~

 隼人君には時々弁当作るから気になっち
 ゃうんだよね。


 
 「あ~うまかった」

 満足そうに横になる櫂。

 「いい嫁になるなっ」

 と言葉をかける時雨君。

 なんか人に食べてもらうっていいな。

 凛とじいちゃんなんかいつも無言なんだ
 もん。

 孫に何の言葉もないんかっ・・・・って感じ
 なんです。

 「あっ、未琴さんいいもの見せたいんです」
 
 突然、伊夜ちゃんに声を掛けられた。

 「え?いいけど亜理紗は・・・」

 私がそう言うと二人を指差した。

 そしてあたしの耳元で「お取り込み中みた
 いなんで」と言った。


 まぁそれもそうですね。

 
 伊夜ちゃんが部屋へと案内する。

 「わぁ・・・・可愛らしい部屋」

 もう、女の子って感じのピンクなお部屋。

 「どうぞ、どうぞ」


< 188 / 202 >

この作品をシェア

pagetop