君の笑顔をもう一度
小さな星明かり
「はぁ〜・・・・」
「なーに大きな溜息ついてんだよ
相談だったらのるぞ?」
突然私の上に大きな影がかかった。
「か、櫂!?」
突然すぎてびっくりした私は、そ
のままひっくり返った。
「危ねっ!!」
ガシッ
「「セ、セーフ」」
危機一髪・・・・。
思わず櫂と声が重なる。
「で、どうした?」
なんで櫂、こうゆうのすぐ気づい
ちゃうんだろう。
でも…
「なんでもないよ。そんなことより
彼女待ってるよ」
ドアの近くに亜理砂が立っていた。
「おう・・・・・」
櫂の返事は少し不満そうだった。
「ほら、行きなさいって」
私はポンと背中を押した。
「分かった。ちょっと待ってろ」
え?
そう言うと走ってどっかに行ったし
まった。
「櫂?」
教室から顔を出す。
「み~こ~と~!!」
「わぁ!!何よ!?」
それと同時に現れた櫂にびっくりし
て思わず尻餅をついてしまった。
「いい相談相手連れてきたぞ」
相談相手?
「いって・・・・なんだよ急・・・
・に」
櫂が連れてきた人物は・・・・
「隼人君・・・」
なんで櫂は隼人君を連れてきたんだ
ろう?
隼人君自身自分が何のためにここに
連れて来られたのかも分かってない
と思う。
「未琴は俺の大事な幼馴染なんだか
らな、ちゃんと相談に乗れよ」
そう、捨て台詞を残して帰っていっ
た。
「で、結局俺は何のために呼ばれた
の?」