君の笑顔をもう一度


 チュンチュン
 

 少し開いたカーテンの隙間から
 一筋の光が差し込んだ。


 「んっ・・・・・」 


 朝だ・・・・・。
 あれからどれくらい泣いたっけ。

 引き出しから鏡を取る。

 「わぁーすごい腫れてる」


 昨日いっぱい泣いたからすっきりしたな。

 目は腫れちゃつたけど。



 朝食の時じいちゃんは何も言わずにい
 てくれた。

 「じゃあ行ってくるね」
 「ああっ」

 いつもどうりにいつもどうりに。
 そう心に誓いながら櫂の家に行った。

 「おはよう櫂」

 櫂はすごい目の腫れてた私にびっくり
 してたけどいつもどうりに笑ってくれた。
 
 「おはよう」

 私はもう迷わない。
 昨日あれだけ泣いたんだ前に
 進まなきゃ。


 「ねぇ櫂って亜理紗ちゃんの事好きで
  しょ」

 私の突然の言葉にびっくりしたのか
 固まってしまった。

 「か、櫂!?」
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