君の笑顔をもう一度
 


 私はカバンを放り捨て走った。

 長い廊下を過ぎ2階に上ろうとしたその時
 


  
 「・・・・・っでも私は櫂君の事が」

 バシッ

 「キャア!!」


 え!!

 何!?


 階段の方から声がした。

 今の声って亜理紗ちゃんだよね。

 それにバシッて・・・。


 私は急いで階段を上った。


 
 「亜理紗ちゃん大丈夫!!」


 するとそこにはありえない光景があった
 。


 亜理紗ちゃんを取り囲む数人の女。
 亜理紗ちゃんはよろよろになって泣き崩
 れている。


 私はそんな女達の中に割り込んで亜理紗
 をかばうように前に立った。

 「何?友情ごっこ?バカみたい」


 そう言って一人の女が私に手を出した。


 バシッ




 痛っ・・・・。


 すると、視界が急にぐら付いた。


 「未琴ちゃん危ない!!」


 え!?



 目の前の女に押されて足のバランスを崩し
 階段の下に落ちた。



 ドンッ



 

 そして、私はそのまま気を失った。。






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