君の笑顔をもう一度


 そう言うと安心したみたいで抱きついて
 きた。


 良かった亜理紗ちゃんは何ともないみた
 い。





 でも、私は違う人のことで頭がいっぱい
 だった。


 そう・・・・保健室の男の子の事・・・・。













 次の日の昼休みいつもどうりに学校に
 行くと、昇降口に昨日の女子がたまっ
 ていた。

 何してるんだろう?


 後ろからそっと覗き込む。


 「嫌がらせしてやろーよ」


 え・・・・!!

 不思議に思い彼女の手を見る。


 その手には、画鋲とマジックを持って
 いた。



 「何してるの・・・・」
 後ろから声をかけると私の方を振り向
 いた。


 「あ、あんた昨日の・・・・」

 どうやら私のことを覚えているみたいね。
 そりゃあ突き飛ばした相手だもんね。
 
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