君の笑顔をもう一度


 また、亜理紗ちゃんに何かする気だ・・・・。

 するとその人達は少し後ろに後ずさりし
 た。



 昨日あんなことしたのに懲りてないみ
 たい。


 私は頭に血がのぼり手に力が入った。


 ムカッ・・・・。


 だけど、そう思った時には手が動いてい
 た。


 バシッバシッバシッ!!


 
 その音は広い昇降口に響き渡った。

 私はそこにいた女達の頬を力いっぱい叩い
 た。



 ふ~

 溜めていたものが消えたように無くなって
 せいせいした。

 するとその女達はビックリした顔をして頬を
 抑えた。


 「何するのよ!!痛いじゃない!!」

 キッと私を睨む。
 痛い?

 ふ~ん心はないくせに痛みは感じるんだ。

 こいつらふざけんじゃないわよ!!
 亜理紗ちゃんなんかこいつ等にあんなに
 泣かされたって言うのに。

 
 「あんた達こんな姑息な事しか出来ないわ
  け?・・・・やるなら面と向かってやりなさ
  いよ!でも、その時は私が相手になって
  あげるわ」


 私は遠くにいる人にも聞こえるくらい大き
 な声で言った。

 するとどんどん人が集まって来た。


 
 周りの人達があたし達をじろじろ見る。

 あたしは動物園のパンダじゃない!!

 そんな風に言いたかったけど今はそんな
 状況じゃない。

 

 




 








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