君の笑顔をもう一度


 「あ~ぜんぜん分からねぇ~」
 
 頭をカリカリとかいて広げた教科書に手を
 伸ばしあくびをした。
  
 男の子?

 すると、彼と目が合った。
 
 バチッ
 
 わぁ!!



 「なぁこの問題分からないか?」


 え・・・・。

 突然声を掛けられてビックリした。

 な、何・・・・?

 手をちょいちょいとさせて私に来いと言
 ってる。

 
 意味も分からず、とりあえず行ってみる
 ことにしてその場からゆっくり動いた。

 

 「あ、あの~・・・・」

 おそるおそる声をかける。

 「ん?・・・・・」

 そう言って教科書を差し出した。

 え・・・・。

 もしかしてこれ解けと?

 とりあえず言われるがまま教科書を目にす
 る。




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