君の笑顔をもう一度
第弐章
言い伝え
―それは約何百年も前の出来事―
いつも神社の掃除をしていた一人の巫女、
未汐(みしお)
彼女は恋をした。
いつもお参りに来る一人の男性に・・・・・。
彼の名は、
雅(みやび)
この男性は毎日、一日も欠かさずお参りに
来ていた。
その理由は妹の病気。
彼は病気になった妹のためにいつもここに
来ていた。
そんな彼に未汐はだんだんと惹かれていっ
た。
そしてそんな彼も未汐に惹かれていった。
そして二人の気持ちは繋がり恋人となっ
た。
未汐はとても幸せだった、いつも一緒に
彼と過ごせる事、二人で笑いあった日々。
すべてが上手くいってた。
そうあの日が来るまでは・・・・・・。
それから一年程が経ち、二人はあの桜の
木で永遠を誓った。
しかしそんな幸せの日々に終わりは刻々
と近づいていた。