君の笑顔をもう一度
「これが私の前世の話。
そしてなぜ存在しない桜の木があなた
には見えたのか、それはね・・・・幻
なの」
奇遇にも幻を見たなんてすごい。
だって・・・・・。
「その桜の木はね、よほど互いに思ってな
いと見えないの」
そんなにお互いが思ってたなんて。
奇跡に誓いわ。
でも不思議なの、あの桜に木は、
今でもあの人が見守っているかのように
・・・・。
「凄いな・・・その桜の木にそんな思いが
こもってたなんて」
隼人君はあぜーんとしてる。
はっ!!
私真剣になりすぎちゃった・・・・・。
この話になると本能とゆうかなんとゆうか
妙に自分が自分じゃ無くなるんだよね。
「ご、ごめんね変なこと話して」
そう言って隼人君に背を向け家に入ろうと
したら腕を掴まれた。
グイッ
な、何??
すごい真剣な顔で言ってきた。
「明日学校でな・・・・」
「・・・・うん」
そう言うと隼人君は帰ってしまった。
何だったんだろう?
「おい、未琴~!!」
あっじいちゃんだ。
階段の下からじいちゃんの声がした。
その日はじいちゃんの厳しい特訓で
へとへとになっるまでやった。