君の笑顔をもう一度


 昼休み―


 「凛く~ん一緒にお昼食べよ♪」

 「櫂く~ん口開けて」


 黄色い声が教室に響いた。


 うっわー櫂も凛も可哀想・・・・。

 二人とも顔が・・・・。

 こりゃあ不機嫌になるわな。


 チラッと亜理紗ちゃんを見る。

 あちゃ~

 亜理紗ちゃん顔がフグみたいになってます
 ・・・・・。

 せっかくの可愛い顔が台無しですよ・・・。

 あっそうだ!!

 弁当、弁当。

 カバンを開ける。

 あれ?

 何で弁当2つもあるの・・・・・・。


 あ―!!
 
 そうだ、隼人君に頼まれたんだっけ。

 でも連絡来てないからどこにもって行けば
 いいか分かんない。

 そういえばクラスも知らないな・・・・・。



 ピロン~ピロン~

 私のケ―タイが鳴った。

 ん?

 スカートから出し、待ち受けを見る。

 あっ隼人君からだ!!

 急いで内容を見る。

 

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 弁当持って図書室に来て。


 早く来いよ


 =================

 え、うそ急がなきゃ!!
 
 私は弁当を持って急いで教室を出た。




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