君の笑顔をもう一度


 「良かった単純で・・・」


 「ん?なんか言った?」

 だから凛の言葉が風に遮られ聞こえなかっ
 た。
 
 「いいや、何でも。それにしてもお前あれ
  だよ・・・深く考えすぎだって」

 

 言われてみればそうかも・・・・。

 よしっ!!

 前向きに行こう。

 ガッツポーズをする。

 ん?

 よく見ると少し呆れ顔の凛。

 「お前ってさ・・・・・いやなんでもない」


 はっ!?

 いやなんでもないって・・・そこまで言って
 やめるって無いでしょ。

 「ちょっと気になるんでけど!!」

 眉間にシワをよせ凛の顔を見る。

 「・・・・ぐぅ~」

 ・・・・お腹が鳴った。

 しかも凛では無く私の。

 そういえばお昼食べて無かったっけ?

 ん?

 お昼・・・・・

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