君の笑顔をもう一度


 「おいおい、隼人。素直になれよ~」

 時雨君が少しからかうように言った。

 そう言ってくれたのはうれしいんだけど
 やっぱり怒ってるよね。

 「それにしても今の未琴の顔すっげ―
  可愛かった♪」

 ・・・・冗談にも程があるよ。

 それに今そんな雰囲気じゃないじゃん!!

 ってゆうか余計空気が重くなったんです
 けど!!
 
 小声で

 『時雨君のバカ~』
 っと言って睨んだ。

 
 すると

 「分かった許してやる。その代わりにそ
  の顔やめろよ!!」

 人差し指を立てて私の顔を指差す。

 ガ―ン

 今、頭の上に10tぐらいの錘が落ちてきた
 みたい・・・・。

 その顔やめろよってあたし元からこんな
 顔ですけど~!!

 その顔やめろって事は整形しろって事
 ??

 一人深く困惑中。

 すると時雨君が「違う違う」と言った。


 ??
 
 何が違うの?

 ・・・・・だんだんこの場に居辛くなっ
 て来た。

 そんな事を思ってると予鈴がが鳴った。


 ――キーンコーンカーンコーン


 ナイスタイミング!!

 今ならこれを口実に帰れる。

 「私次の時間移動だから行くね」

 そう言って入り口までダッシュ!!

 ドンッ

 「ぎゃっ!!」

 思いっきりドアに顔をぶつけた。

 「おい、大丈・・・・」

 最後の言葉も聞かずすぐに出た。
 



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