君の笑顔をもう一度


 ――キーんコーンカーンコーン


 「じゃー先に行くね」

 「うん。また明日」

 長い一日が終わった。

 ふぅ~
 
 軽くため息をする。

 6時間目の始め時雨君に教室で待ってる
 ように言われたから待ってるんだけど時
 雨君なかなか来ないな~

 亜理紗も帰っちゃったよ。

 ガラッ

 後ろから突然ドアが開く音がした。

 「おわっ!!」

 「お、待ってたな。遅くなってごめん」

 び、びっくりした。

 なんだ時雨君か。

 そう思って振り返る。



 

 ・・・・・え!?





 私は時雨君を見てギョッとした。


 「あの・・・貴方は誰ですか・・・・?」

 ・・・・声は時雨君だよね・・・・


 でもそこにいたのは美少女。

 クリーム色をした長い髪に高い背。
 クリクリの目に長いまつげでピンク
 色のした肌。可愛いフリルの服を着て、
 すごい完璧の美少女だ・・・・。

 余りのすごさに開いた口が戻らない。

 いやいや時雨君な訳が無い。
 だってこの子凄い可愛いんだもん。

 もしかして誰か探して間違って入って来て
 のかな?
 
 目が潤んでるし。

 泣いてる?

 「あの~もし良かったら外まで案内します
  か?」

 こんな美少女ここにいたら狼どもに喰われ
 ちいそうだし。

 するとその子は自分の髪をギュッと引っ張
 った。

 あ―!!

 髪・・・・が

 !!!!




< 97 / 202 >

この作品をシェア

pagetop