Circle of Happiness ~幸せの輪~
「仲がいいんだね?」

あまりにも狼狽えていて可哀想になったので話しかけてみる。

「あ、俺森柊弥(モリシュウヤ)っす。」

タジタジ男子、改め、森くんが自己紹介をしてくれた。

「あ、女子会長の遊佐祈です。よろしくね。」

「…会長さんって、祭って…名前じゃなかった?」

「あぁ、祭くんは双子のお兄ちゃんなんだよ?」

「…会長さん、お姉さんって、イメージだった。」

「そうかな?うぅん…祭くんがぐうたらさんだからかな?」

お母さんにも言われたなぁ…。

「…仲良し、何だね。」

「そうだね。祭くんとは喧嘩になったこと無いなぁ。」

祭くんと有希は喧嘩するけど、私は祭くんと喧嘩になったことがないな…。

大概同じ意見だし。

「会長さんって喧嘩しなさそうだもんな~。」

森くんが頷きながら会話に混ざってくる。

「そうかな?ん~。でも怒ったりするよ?」

「…怒り方、優しそう。」

「そうかな?ちゃんと怒ってると思うよ?」

「…後で、会長さんのお兄さんに、聞いてみよう。」

「祭くんに?祭くん…初対面だと緊張しちゃうかも。」

「そんなキャラなんだ。」

祭くんは人見知りが激しいのです。




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