Circle of Happiness ~幸せの輪~
さっきの発作…

あきらかに程度が悪化してきている。

昨日の話、死んじまうって話が、急にのしかかって来た。

あんな発作が続いたら…

祈の心臓は耐えられない。

ホントに、死んじまうんだ。

俺の目の前から、いなくなってしまう?

消えて、存在が感じられなくなって。だんだん、みんなの記憶からも薄れてしまう?

そんなの、俺は…

耐えられない。

そんな世界、生きていけない。

俺は、そんな世界に放り込まれたら…

何を支えに、何を生きる価値として、

生きていけばいいんだ?

わからない。わからない。分かりたく、ない。

ぜってぇ、そんな世界にしたくねぇ。

「そんなことになってたまるか。」

俺がつぶやく言葉に返してくる人はいない。

祈がいなければ、俺はこんなに、『孤独』だ。

この『孤独』感を、いつも祈は味わってたんだって、感じる。

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