先輩と私(番外編)
1
1つ目
「うざい」
いきなりの発言に一瞬固まる俺。だが、直ぐに立ち直り携帯を片手に怒っている彼女――相模沙樹を見る。
「どしたの?沙樹ちゃん?」
「沙樹ちゃんって呼ばないでくれませんか。馬鹿せ...間違えた伸先輩」
「今、馬鹿って言ったよね……」
最近、彼女の毒舌がキツくなってる気がする。
「で、どしたの?」
「ケータイ小説ってなんか微妙なことで悩んでませんか?ホントに彼は私のこと好きなのかしらって」
「そーなの?」
読まないからよく分からない。
「そーなんです」
「でも、そういうもんじゃないの?恋愛って。真理ちゃんもそうだし」
「真理は、悩むのがフツーです。相手は井上先輩ですよ?そこんとこ間違えないでください」
「ごめんなさい」
いや、真理ちゃんもその携帯小説のヒロインたちもなんら違いはないと思うんすが。
「私が言いたいのは、悩むくらいならさっさと別れろってことです。自分は、相手の浮気と勘違いしちゃうような真似や他の女性から好意を持たれることをを許容できないくせに、いざ、自分が他の男に告白されたら揺れるんですよ?しかも、それを男が責めると私はあなたが好きなのにどうして信じてくれないの?ってどんだけ自己中心!?」
いきなりの発言に一瞬固まる俺。だが、直ぐに立ち直り携帯を片手に怒っている彼女――相模沙樹を見る。
「どしたの?沙樹ちゃん?」
「沙樹ちゃんって呼ばないでくれませんか。馬鹿せ...間違えた伸先輩」
「今、馬鹿って言ったよね……」
最近、彼女の毒舌がキツくなってる気がする。
「で、どしたの?」
「ケータイ小説ってなんか微妙なことで悩んでませんか?ホントに彼は私のこと好きなのかしらって」
「そーなの?」
読まないからよく分からない。
「そーなんです」
「でも、そういうもんじゃないの?恋愛って。真理ちゃんもそうだし」
「真理は、悩むのがフツーです。相手は井上先輩ですよ?そこんとこ間違えないでください」
「ごめんなさい」
いや、真理ちゃんもその携帯小説のヒロインたちもなんら違いはないと思うんすが。
「私が言いたいのは、悩むくらいならさっさと別れろってことです。自分は、相手の浮気と勘違いしちゃうような真似や他の女性から好意を持たれることをを許容できないくせに、いざ、自分が他の男に告白されたら揺れるんですよ?しかも、それを男が責めると私はあなたが好きなのにどうして信じてくれないの?ってどんだけ自己中心!?」