sweet. Love. shower．

私は、散歩中に見つけた近所のパン屋で働かせてもらえることになったのだ。
学生の時にしていたバイトのレジ経験が生かせたのだ。
『あ、そういえば…私寛治に職場先話したっけ…？』
悲しいことに、それすら思い出せない。
それぐらい、ここ最近は目まぐるしい日々が続いていたのだ。
…会話もしてないな。
けれど、不思議なことに淋しい気持ちは日に日に薄れていってる気がする。
この慌ただしい生活にも慣れてきたのだろうか。『さて、初出勤しようかな。』
私の春も、ようやく遅いスタートをきった。