REVENGE Ⅰ



~柚菜side~


「成功しました、柚菜様。」


「ご苦労様。あなたにかかれば余裕だったでしょう?」


先程白鷺あすかの家に向かわせた執事に淹れてもらった紅茶をすする。


「はい。ですが、だいたいの家具が運び出されていたので……。少しでも遅れれば失敗でしたね。」


苦笑いする執事。


「フフッ…♪あなたでもそういうことがあるのね♪完璧主義者のあなたが。

それにしても、1000万は安すぎたんじゃない?もっと多くしても良かったのに。」


「1000万が妥当ですよ。あの小さな家には。むしろ1000万でも多すぎます。」


「相変わらず毒舌ね。」


「よく言われます。……柚菜様、そろそろお屋敷のほうに戻りましょう。」


「えぇ。ではまた明日、梨華。」


「また明日…♪」


梨華に別れを告げると、執事と共に教室を出た。


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