REVENGE Ⅰ



ー翌日ー


「なぁなぁ、あのメール見た?」


「あぁ、例のだろ?」


「あたしも見たよそれ!!」


「でもまさか学園からメールが来るなんてねー!!」


………何、これ。


いつもどおりに登校すると、耳に入ってきたのは男女4人の声。


……いや、その4人だけじゃない。


学園の生徒全員が、同じ話題を口にしている。


"学園からのメール"


みんなこの話題で盛り上がっている。


そして、あたしを目にした途端、みんな決まってニヤッと笑う。


もちろん、その目には温かみはない。


みんな冷たい目で、でも何か企んでいるかのように口角をあげていた。




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